松本店 福沢賢司

 祖父と父が山好きだったせいか、一年を通して常に山に登る家庭環境で私は育ちました。生まれて初めて登った山は、地元、松川町の烏帽子岳だったと思いますが、家族でよく行っていたのは南アルプスが多かったです。
 子供の頃は夕方薄暗くなりはじめると無性に怖くて、山道を泣きながら歩いたりしていました。お正月は毎年家族で冬山のテント泊、それが当たり前だと思っていましたけど、後になって、かなり変わった家庭だったんだな、と気づきました(笑)。

この仕事に就くまで

 社会人になって地元を離れて名古屋に就職して3年程経ったころ、当時の上司から「家を買ってここに永住してくれ」と言われた時、それは「違う」と気づいたんです。それからは、どうにも山が恋しくなってきてしまい、翌年には仕事を辞めて地元に帰ってきてしまいました。帰郷後、山関係の仕事をすることを決めていた私はいくつかの仕事を経験しました。中でも長野県警の山岳遭難救助隊での勤務は、ほんの数年間でしたが本当に得難い経験として自分の中で活きています。
 いまカモシカスポーツでこうして働いているのは、そうした全ての経験を通じて自分の山への思いが確固たるものになったからだと思います。

わたしの大切にしていること

 カモシカでは良いものでなければお客様に決してオススメしないですし、必要な道具を必要な分だけ買っていただき山で使ってもらう、その当たり前のことをとても大切にしています。
 ご来店されるお客様は、それぞれのスタイルで自由に山を楽しまれているので、刺激を頂く事がとても多いんです。そうしたお客様に商品をご紹介させて頂くことに、非常にやりがいを感じています。
 また、お取引先のメーカーの方達も、思い入れや熱意を持って仕事をされているので、道具の使い方や性能だけでなく、その向こう側にある想いも一緒にお客様にお伝えすることも私達の役目だと思っています。
 山に行く準備をしにお客様がご来店されて、必要なものを一緒に考えてご案内させて頂けること、そして山から帰ってこられたお客様から「良かったよ」と言って頂けた時は、本当に嬉しいですね。

 これからも山の楽しみを追求しながら、ご紹介した道具でお客様に安全に山を楽しんで頂けることを私は大切にして行きます。

福沢 賢司(ふくざわ けんじ)

1977年長野県松川町生まれ。カモシカスポーツへ2007年入社。クライミングを中心に、季節を問わオールラウンドに山の楽しみ方を追求している。沖縄と長野の山を愛する一児の父。