1964年創業のカモシカスポーツは、1970年代よりオリジナル製品の開発製造を行ってきました。 このシュラフシリーズは、厳しい山岳環境での使用に耐えうる装備としての登山用寝袋として1970年代後半に開発を開始、クライミング・登山を行う弊社スタッフが実際にフィールドで使用しそこで得たフィードバックにより現在に至るまで製品は進化を続けています。 シュラフに組み込まれるさまざまな機構、アウトドア市場に数多投入される新素材、ダウン製品のフィルパワー(FP)やその品質の遷移など、多くの要素を見据えながら洗練を重ねています。
耐久性の高い、厚い生地を使用したシュラフ(寝袋)は丈夫です。しかし、収納サイズが大きくなってしまうため、パッキング時にザックの収納容量を圧迫してしまいます。つまり、フィールドで使用する必要なギアの持ち運びに影響を与えてしまう事実が見えてきます。一方で、過度に薄い生地を使用したり、取り扱いが複雑な機構をもつシュラフは、極限状態に置かれる山岳環境の中で適切なのか考慮する必要があります。
カモシカスポーツのオリジナルシュラフは、極端に薄い生地にすることはせず、山岳装備の登山用シュラフとして、軽量さと耐久性のバランスを考えた生地の厚さ15デニールのリップストップナイロン生地を採用しています。
また、テント泊時の暗所や疲労下での操作のストレスをなくすため、アジャスターなど取り扱いが複雑な機構はできるだけ無くし、軽量化を実現するとともに直感的な操作で寝心地の調整を可能としています。
「快適性・軽さ・収納性(コンパクト性)」からトレードオフされる要素において、最大のパフォーマンスを発揮できるベストなデザインバランスはどこにあるのか?その疑問からわたしたちは、長年積み重ねた山の経験と知見をもって、シビアな山岳環境の状況で使用できるシュラフを形にしました。もちろん、渓流釣り(源流・山釣り)・オートキャンプなどさまざまなアウトドアシーンでも、安心・快適にご利用いただけます。
シュラフ(寝袋)において重要なポイントのひとつは、使用する中綿素材の選定です。一般的にシュラフの中綿は「ダウン(羽毛)」または「化繊綿素材」の2種類に分けられます。ダウンを使用するメリットは、何と言っても優れた収納性・軽さとその優れた保温力。代わりに濡れてしまうと保温力がなくなってしまうデメリットがあります。
化繊綿のメリットとデメリットはその逆です。化繊綿素材は濡れても保温力が低下せず、過酷な環境には向くものの、ダウンと比べて収納性が劣り(嵩張り)、重量も増えてしまいます。
カモシカスポーツのオリジナルシュラフは、軽さや収納性(コンパクト性)・保温性に優位なダウンを使用し製造しています。
※カモシカオリジナルシュラフは、スペイン産ホワイトダックダウンを使用しております
中綿には、超撥水加工が施されたUDD(ウルトラ・ドライ・ダウン)のダウンを使用しています。
ダウンは水分を含んでしまうと保温性が保てなくなってしまうため、濡れが一番の弱点でした。
水濡れからダウンを守るために超撥水加工が施され、濡れに強く、保温性が向上したダウンが「UDD」です。そのフィルパワーは770。羽毛と撥水剤の樹脂を分子レベルで結合し、細かな粒子の壁を作ることで水の侵入を防ぐ「湿気を通すが、水を吸わない」シュラフ(寝袋)に最適なダウンです。
カモシカスポーツのオリジナルシュラフは、例えば、残雪期の立山、盛夏の雲ノ平、秋の涸沢、厳冬期の後立山連峰など、実に様々なシチュエーションで、スタッフが実際に山で使用しフィードバックを得て製品化しています。
ダウン製品には、汗や雨露の湿気をダウンが吸収してしまい、ジメッとして本来の暖かさを発揮できないという問題がついて回りますが、UDDの撥水加工は、水分の吸収を最小限に抑えていることがしっかり実感できます。
特に、登山経験のある方でしたら、濡れへの不安が抑えられることへの安心感、そして、縦走連泊の2日目以降もふかふかの状態でしっかり体を休めることのできることのアドバンテージをしっかり感じていただけると思います。
UDD280-320モデルは、首周りのドローコードが一本なので、開口部を絞る際の取り回しがシンプルで扱い易い構造となっています。また、サイドファスナーがハーフジップであるため、ファスナー裏に起こるコールドスポットが抑えられるのと同時に、その分軽量でもあり、それでいて出入りに不自由もない構造なのが特徴的なポイントです。
UDD700-800厳冬期モデルとUDD400-500スリーシーズンモデルの共通構造として、サイドファスナーには蓄光パーツを使用、そしてベンチレーションをしやすいように足元まで開放できるフルジップを採用しています。もちろんコールドスポットが生まれないようにファスナーに並走して裏側にドラフトチューブが埋め込まれています。
また首周りと開口部のそれぞれには保温のためチューブを設置し、それぞれにドローコードを配しているので柔軟なフィット感調整・温度調整が可能です。調温しやすく快適性を保ちながらも体温が抜けにくい機構となっています。
UDD400-500スリーシーズンモデルは、春の残雪期から晩秋の北アルプスまで温度域カバーし、安心して暖かく眠ることができます。
厳冬期用のモデルも、R値の高いマットとの組み合わせることで、厳冬期のテント泊の使用に十分なスペックとなっています。
※各モデルの詳細はそれぞれの製品のページをご覧ください
登山用シュラフ(寝袋)は、使用するシーズンから主に薄手の「夏用」、春から秋にかけても使用できる「3シーズン用」、そして「冬期用」の3つに分けられます。 しかし、同じシーズンでも後立山の剱岳と奥多摩の低山では気候温度が異なるように、求められる使用温度域や目的に応じて使い分けることが必要です。また、近年では山小屋の宿泊でシュラフを積極活用する状況や、オートキャンプなどのちょっとしたアウトドアシーンでの宿泊、防災用等、多目的な活用シーンもあります。 カモシカオリジナルシュラフは、使用温度域と身長に応じ、快適に使用できるバリエーションを取り揃えています。 使用温度域では、夏用・3シーズン用・冬期用を3パターンが選べ、それぞれのシーズンに合わせた快適な構造で作られています。 また、登山に対応するスペックを基準とするシュラフですので、どのモデルをお選びいただいてもそのコンパクト性能は充分です。
税込 28,600円
シリーズ最軽量・最薄モデル/使用温度目安:7℃〜11℃
税込 31,900円
夏季用シュラフモデル/使用温度目安:4℃〜8℃
税込 34,650円
スリーシーズンモデル/使用温度目安:-4℃〜1℃
税込 42,350円
冬季用モデル/使用温度目安:-6℃〜-12℃
夏季、スリーリーズン(春夏秋)、冬季用のそれぞれのモデル帯で、身長に合わせて165cmまでの「ショート」、175cmまでの「レギュラー」、185cmまでの「ロング」の3サイズが選べます(各サイズで使用温度目安は変わりません)。
税込 30,250円
身長165cmまでの夏季用モデル
税込 31,900円
身長175cmまでの夏季用モデル
税込 32,450円
身長185cmまでの夏季用モデル
税込 33,000円
身長165cmまでのスリーシーズンモデル
税込 34,650円
身長175cmまでのスリーシーズンモデル
税込 35,750円
身長185cmまでのスリーシーズンモデル
税込 40,700円
身長165cmまでの冬季用モデル
税込 42,350円
身長175cmまでの冬季用モデル
税込 43,450円
身長185cmまでの冬季用モデル
シュラフ(寝袋)の製造は、日本のダウン製造の老舗ナンガ社で行われています。羽毛はヨーロッパ産のダウンを輸入し、国内で厳選・洗浄した羽毛のみを使用しています。
1988年からシュラフを製造してきたナンガ社が持つノウハウや、熟練された職人が手掛ける縫製技術により、ハイクオリティな寝袋がすべて国内で仕上げられています。
また、ナンガ社の「スリーピングバッグ永久保証」は、カモシカスポーツのオリジナルシュラフも対象製品です。
期間を限定せず、ナンガ社製シュラフを永久的に修理保証する制度は、長く道具を愛用するアウトドアアクティビティユーザーにとって、安心ができるサービスのひとつです。
ダウンの名門メーカーNANGA社の高品質ダウンを採用
山岳環境での使用にも耐える機能性とストレスのない操作性
機能・品質が高いレベルでバランスしているので幅広い用途に使用可能
品質・機能・価格が高いレベルで統合
カモシカスポーツは、登山用品専門店として、東京都新宿区高田馬場・神奈川県横浜市・長野県松本市の3店舗を展開。登山・クライミング・山スキー・沢登りなど様々なマウンテンアクティビティの経験豊富なスタッフが、その培った知見と経験より、数多のメーカーより実際に山で使える製品をチョイスしご紹介しているセレクトショップです。
店頭では、実際にシュラフ(寝袋)の中に入って横になって、サイズ感・フィット感・生地感など、その心地よさをお試しいただけます。シュラフ用のマットも販売しておりサンプルも各種ご用意がございますので、様々な組み合わせで寝心地をご体感いただけます。なお、在庫状況は変動いたしますので、ご来店頂く際には、各店へ事前にご希望モデルの在庫ご確認頂けますようにお願い申し上げます。
皆様のご来店をお待ちしております。