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北アルプスオートルート 新穂高~室堂 後編(薬師平手前~室堂)

前編はこちら

北アルプスオートルートも順調に折り返し地点まで来ました。

4/20(3日目) 行動タイム
出発(6:50)~薬師岳(9:05)~北薬師岳(9:58)スゴ乗越小屋(11:28)~越中沢岳(14:34)~ 鳶山(16:30)~五色ヶ原山荘(17:05)

最高の天気でスタート!早朝は雪がしまっているのでクトーをつけて出発。登り始めは傾斜がきつくて少し緊張しました。シールはほとんど効いてないのでクトーだけで登っている感覚です。

薬師平に近づくと傾斜は緩くなり一安心。ガンガン登ります。

薬師岳へと続く稜線に合流。

薬師岳山荘までは少し下ります。このような少し下ってまた登り返しという場面が山行中に何度かありましたが、フリッチのヴァイペックEVO12ビンディングだとスキー/ウォークモードの切り換え時にブーツを外す必要がないのでとても便利でした。

傾斜が急なところもありましたが、滑落の危険性は少なかったので、キックターンの練習だと思ってスキーを外すことなく強引に登りました。

立派な中央カール。行程に余裕があれば滑りたいところですが、五色ヶ原山荘までの行く予定なので見るだけです。

薬師岳への最後の登りは、板を担いで夏道を辿りました。

薬師岳登頂。山頂は風があって寒かったです。

このまま板は担いだまま北薬師岳で進みます。背景は薬師岳と金作谷カール。

金作谷カール。9時頃には雪も緩んで滑りやすそうでした。太郎平をベースにして黒部五郎と薬師岳周辺を滑るツアーも楽しそうです!

北薬師岳からは滑ります。この先で少しアップダウンがありそうだったので、シールをつけたまま2832mピークまで進みます。

いよいよここから本格的な滑走です。準備を整え出発します。

上部は雪が固くて緊張しましたが、少し滑れば柔らかくなり滑りやすくなりました。斜度はありませんが、滑落したらどこまでも落ちてしまうので慎重に滑ります。

雪は繋がっていたのでスゴ乗越小屋までいけます。

スゴ乗越小屋到着。

もう少し先まで滑ります。

滑りきった最低コルでシールを付けて小ピークを登ります。そして小ピークを下っているところ。前方には越中沢岳(左)が聳え立ちます。右側の名もなきピークも立派です。先が思いやれます。

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ここからは怒濤の登り区間。雪の踏み抜きに苦戦しながらもひたすら歯を食いしばって登るのみ。

上部に行くと夏道が出ていました。

正面が越中沢岳。ここから下ってまた登りです。辛い!

急登を登ります。

天気が良いのが唯一の救いです。このあたりは天候が悪いと苦戦すると思います。

急登を登りきっても先は長い。

疲れているけど、集中して歩きます。

疲労でとぼとぼ歩く西出。千石はというと元気モリモリなので、先行していい写真を取ってくれます。

ついに到着。やったぜ!

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鳶山とのコルまで滑走。すごく良い斜面ですが、疲労で滑走を楽しむ余裕はなかったです。やっと目的地の五色ヶ原見えました。

鳶山へは板は担いで登りました。シールで登れる区間もありましたが、担がなければ行けない箇所もありそうだったので、終始担いで登りました。

引き続き千石は先行して写真を取ってくれます。体は埋まることもなく歩きやすいです。しかし疲労でペースは上がりません。

鳶山登頂。今まで大事にとっておいた美味しすぎる行動食、ヌーベル梅林堂の「くるみやまびこ ロングライフ」を食べます。なんと7年間保存可能です。元気回復しました。

五色ヶ原山荘までは滑りです。滑りを楽しむ余裕はなし。やっとここまできた。これで一安心。無事下山できそうです。

さて、今回の食糧計画ですがひもじい思いをするのは嫌だったので、夜は1人α米200gとカレー、朝はラーメンにα米1人50gというメニューでした。夜も朝も満腹でちょっと多すぎたくらいですが、長時間行動してもエネルギー不足に陥ることはありませんでした。

朝食のラーメンライス。当初は当然ご飯とラーメンは別々に作る予定でしたが、おおらかな性格の我々は一緒に煮て食べることにしました。見た目はイマイチですが味は最高です!

4/21(4日目・最終日) 行動タイム
出発(6:45)~ザラ峠(7:10)~獅子岳の肩(7:55)~御山谷(8:39)~一ノ越山荘(10:55)~室堂(11:50)

五色ヶ原からの朝焼け。昨晩は風が強く吹き、風上側にいた千石は寒くてあまり寝れませんでした。

昨日までの行程に比べれば、今日の行程は圧倒的に短いので気持ち的には楽です。ザラ峠まで滑ります。

ザラ峠到着。夏道を辿ります。

背後に広がる五色ヶ原。出発したばかりですが、もう足が重いです。今までの疲労がかなり蓄積しているようです。

あっという間に獅子岳の肩まで到着。越中沢岳の登りに比べれば余裕です。獅子岳に登ってから御山谷に滑り込むこともできますが、滑走距離も長くなりスキーを活かせるので、獅子岳には登らずここから滑るのがおすすめです。

御山谷へ向かって颯爽と滑る千石。距離約1.4km。標高差約700mの大滑走です。

ここで西出は痛恨の転倒で膝を捻挫。最高のフィナーレ滑走になるはずが、ひたすら横滑りで降りることになってしまいました。疲労と気の緩みから足がもつれてしまいました。

ひたすら横滑り。華麗なターンで滑っていく千石が羨ましかったです。

不幸中の幸いで大事に至ることはなかったので、一ノ越山荘まで頑張って登ります。荷物は少し千石に持ってもらいました。ありがとう!

一ノ乗越は風が強く寒かったです。御山谷は暖かく快適だったのに室堂側は寒くて、雪も固かったです。千石は室堂までスキーで滑っていきます。西出は歩いて室堂まで行きました。最後の最後で怪我をしてしまいましたが、頼りになるパートナーと天候に恵まれ計画を完遂することができました。夏には何度も歩いている山域ですが、スキーの機動力を活かして縦走するのはまた違う楽しさと苦しさがありとても充実した山行になりました。滑走時の注意点はとにかく転ばないこと。滑落したら止まらない箇所が多くあるので要注意です。そして安定した滑りを実現するためにも基礎体力が重要だと身をもって痛感しました。

今回の山行で使用したおすすめギアを紹介します。

おすすめギア④クロスオーバードーム2<2G>¥59400(税込)まず圧倒的に軽いです。2人用690g。2Gになって結露が圧倒的に少なくなりました。早朝は0℃近くまで下がりましたが、結露は少なくすみました。また濡れていてもすぐ乾くので不快感少なく使用できました。結露が少ない理由にパネルに自体に通気性があることがあげられます。欠点は通気性があるので、強風だと風が抜けるような感覚があり、少し寒く感じやすいところでしょうか。※軽量、コンパクト化を最優先させたドーム型ツェルトなので、最低限の強度、プロテクションしか有していません。リスクを十分に理解して使用する必要があります。今回の山行ではツェルトも持っていき万が一に備えました。

おすすめギア⑤イージースキンセイバー¥2750(税込)強風吹き荒れる状態でも、確実にシールを脱着できます。チートシートは軽量ですが、強風下では飛ばされないように気を使ったりする必要があります。

どんな状況でも素早くシールの脱着ができます。

おすすめギア⑥ カーボンウィペット¥17900(税込)ストックにピックが付いたスキーポールです。ちょっとした雪壁の登下降に大活躍します。滑走時でも滑落時に滑落停止を行うことが可能です。スキー技術に自信がある人や、滑落の危険がある所は滑らない人には必要ありませんが、登山の延長で移動手段してスキーを積極的に使用する人や、オートルートのような滑落の危険性がある場所に行くような人には必須の装備だと思います。私は左右2本持ちでもいいかなと思っています。2本持っていればどちらのターンで転倒しても安心です。

おすすめギア⑦マカルー60L&80L。大学山岳部やベテランクライマー御用達のザック。シンプルな構造は慣れれば扱いやすく、トラブルとも無縁です。私は学生時代から愛用しています。今回は西出がマカルー80L、千石はマカルー50Lでした。80Lだと今回の山行だと大き過ぎるくらいですが、ロールマットを中に入れれば違和感なく背負えました。なにより装備を放り込んでいくだけでパッキング完了なのでとにかく撤収が楽でした。持っていく装備に対してピッタリの大きさのザックだと無駄はありませんが、パッキングに気を使って撤収に時間もかかるし、パートナーが負傷した時に荷物を持ってあげることもできないので、ザックは少しくらい余裕があった方がいいと思います。

おすすめ行動食。カモシカオリジナル YAMAMESHI 塩味・梅味・カレー味 各¥389(税込)お米を揚げているので、そのままポリポリ食べられます。なにより美味しい。行動食は甘いものを持っていきがちですが、やっぱり塩気のあるものも食べたくなります。個人的なおすすめは疲れている時に酸味がうれしい梅味ですが、本当にどの味も美味しいです。今回は1日1袋食べる計算で持っていき完食しました。YAMAMESHIについての詳細はこちらからどうぞ!

本店 西出