トラッドクライミングの本場、イギリスへ
6月中旬に10日ほどお休みをいただき、イギリスのノースウェールズで開催された「WICM2016(Women’s International Climbing Meet2016)」という、「女性クライマー同士でトラッドクライミングを楽しもう」という集まりに参加してきました。
現地での滞在は8日間、うち中6日間登りました。
前半3日はインストラクターの方に付いてもらい、後半3日はイギリスのホストクライマーと組んで登りにいきました。
初日はロープワークの確認、プロテクションセットの勉強。
こちらではプロテクションにナッツやヘックスが主に使用されていました!
今回、宿泊場所は毎朝雨が降り、歩いて行ける近くの岩はコンディションがいまいちでしたが、少し車で移動すると登れる岩が必ず有り(車降りてからのアプローチもかなり近い!)とても素晴らしい環境でした。
何箇所か行った中で、一番印象に残ったのはシークリフでした。
壁の途中にある取り付きへ60mの懸垂下降をして降りるのですが、
ものすごいドキドキしました。
イギリスでのクライミングはトラッドルートがほとんどで、
よく知られているEグレードのような脆い・危険というようなルートもあれば、
とても易しいルート(日本でいえば岩稜歩きのレベルから)も実は沢山あります。
そしてそのルート上には残置はほぼありません。終了点も含めてです。
簡単なルートですら、自分でルートを探し、プロテクションをセットし、
アンカーを作って登っていくという初登者と同じスタイルで登れるのです。
ちなみに、懸垂下降で取り付きに戻れるルートもありますが、
多くのルートは歩いておりれるので終了点そのものもありません。
日本ではなかなか馴染みのないパッシブプロテクションですが、
今回使用してみて、キチンとセットできればカムより心強いギアかもと感じました。
こんなナッツの使い方見たことなかったです!
パッシブプロテクションの良さは目で見て決まっていることがわかること、
ウォーキングしないことでしょうか。
私は日本ではブラックダイヤモンドのストッパーを使っていますが、
今回DMMのナッツやトルクナッツを貸していただいたのでこちらも使ってみました。
何よりも印象的だったのは、
皆さんどんなシチュエーションも楽しんで登っていることでした。
雨に振られてリードを辞退してしまった日がありましたが、横で同じようなルートを登ってたパーティは笑顔でした。
なんだか一ノ倉で土砂降りにあったみたいな写真・・
私もグレード問わず、クライミングそのものを身近にそして
いつでも楽しんでいたいと強く思って帰国しました。
おまけ・宿泊場所近くにDMMの工場があり、
雨の日に見学に行きました。興味深かったです!!
横浜店・篠塚