冬の高尾でシモバシラ
いやぁ、東京も冷えています、、、。お正月は比較的暖かったのでなおさらこの寒さがこたえます。しかも明日は大寒。天気予報では東京も雪だとか、、、。暦通りの寒さで明日の出勤はちょっとつらそうです、、、。
そうは言ってもこの季節だから楽しめることもたくさんあるはず、、、。という事で先日、17日、高尾山へ行ってきました。
冬の高尾と聞いて何を連想しますか。人によってはお蕎麦かもしれませんし、一昨年にオープンした温泉かもしれません。でも冬の高尾山はそれだけではありません。この季節だけに見られる氷の花があります。それがシモバシラです。
ここ数日の冷え込みでこの寒さなら大丈夫だろうと期待しながらまずは高尾山の山頂に。空気が乾燥しているせいでしょうか、いつになく富士山がきれいに、、、。
いやぁ、やっぱり富士山はいつ見てもいいものです。う~ん、美しい、、、。世界遺産に登録されるのもわかります、、、。
まっ、いつまでも眺めているわけにもいきません。この日の一番のお目当てはシモバシラなのですから、、、。
シモバシラは山頂を下って城山へと続く尾根道の北側の巻道に多く群生しています。
ところでこのシモバシラ、職場でシモバシラを見に行くというと地面にある霜柱を普通に連想されますが実はシソ科のれっきとした植物なんです。秋に白い穂状の花を咲かせる多年草です。関東以西から九州に広く分布しています。冬には枯れてしまうのですが、根は生きていて活動しています。そのため根から吸い上げられた水分が枯れた茎へ上がっていき徐々に沁み出てきます。それが外気に触れ凍ります。まっ、百聞は一見に如かず。こんな具合に、、、。
とまあ、様々な形に、、、。まさに氷の花。自然の力はすごいものです。いやはやびっくり。見事な物です。
シモバシラは水が凍るわけですから、その時の気温が氷点下でなければできません。また、雨や雪が降っても、風が強くてもできません。いくつかの条件が重ならないと見られない貴重な現象ともいえるでしょう。シモバシラはだんだん茎が裂け、土もかたく凍りついてしまうのでやがて見られなくなります。見頃は2月ぐらいまで。午後気温が上がると溶けてしまうので午前中の方が良いでしょう。
また、当たり前と言えば当たり前なのですが、群生地には植生保護のためロープが設置されています。来シーズンも楽しめるようロープの外から鑑賞しましょう。やっぱりマナーはきちんと守って気持ちよく山を楽しみたいものです。
本店:サトウ