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西丹沢「中川川・押出沢」

本店スタッフの佐藤、前田、西出の3人で西丹沢の押出沢(おんだしさわ)に行ってきました!全員今シーズン初めての沢登りです。
この日は気温が高く沢登りには最高のコンディション。

駐車場で身支度を整えていざ出発!こう見えても全員がファイントラックのドライレイヤー上下+フラッドラッシュ上下を着用しています。気温が高いとはいえ、濡れると寒いので万全の装備で臨みます。

入渓。水はそこまで冷たくはなく快適です。

押出沢の入り口にある堰堤をいくつか越えていくと、いよいよ滝が現れます。

押出沢は距離は短いながらも滝が連続して飽きません。しかもほとんどが登れる滝で楽しめます。

今シーズン初めての沢登りなので、足裏の感覚をしっかり意識しながら転ばないように登ります。

トイ状の滝。

トイ状の滝はステミングで突破しました。

苔でヌメヌメしている箇所も多かったのでフェルトシューズが活躍しました。

この滝は右岸から高巻きました。

沢の奥深くにも堰堤があります。

ヌメっているところは手でこすってヌメリを落としてから、足を置くようにすると滑りにくくていい感じです。

堰堤を右岸側からのぼります。この沢は全体的に岩が脆くヌメっているので慎重に登ります。

滝は適度にホールドあるので楽しみながら登れます。とはいってもⅢ級程度の難しさはあるので、要所要所で補助ロープを使い確保しながら登りました。

この滝を越えるといよいよ核心のチョックストーン滝です。

ヒョングリした2m滝の奥に見える、核心の2段10mのチョックストーン滝。

前田がリード。事前に調べた情報だとここで引き返しているパーティーも多かったのでドキドキしながら取り付きます。状況によっては流芯ルンゼも突破できるようですが今回は寒いので諦めます。前評判通りなかなか難しく残置ハーケン、残置スリングを利用して登りました。上部は草と泥で岩が覆われており、The沢登りといった感じでした。

最後に登ってきた佐藤は岩を覆っていた草や泥を落とし、埋もれていたホールドを発見しながら素早く登ってきました。

核心の滝を越えると涸沢となり、進んでいくと珍しい5俣が現れます。左から2番目の沢を詰めていきます。

写真ではうまく伝わりませんが苔に覆われたルンゼと新緑が綺麗で、気持ちよく高度を稼げます。このまま気持ちよく稜線にでれると思いきや…

稜線に出る直前でボロボロ崩れるリッジが行く手を阻みます。簡単そうに見えますが少しでも体重をかけ過ぎると、どんどん崩れていくので慎重にバランスを取りながら、じりじりと登りました。こういう時にハンマーがあると、ピックを刺しながら登れるので便利です。

稜線に出ると登山道ではありませんが、歩きやすい道が続きます。地図とコンパスでルートファインディングしながら下っていきます。

稜線上は暑くもなく、寒くもなくとても快適でした。新緑を楽しみながら軽快に下って下山しました。今シーズンの沢登りを気持ち良くスタートすることができました。行動時間は約4時間40分と短めでしたが、滝が多く充実感がありました。

今回使ったオススメギア

今回の山行では補助ロープとしてファイントラックのフローティングロープ7.5mmを約10m持っていきました。6.5mmと7.5mmの2種類から選べます。カモシカスポーツでは切り売りで販売していますので、任意の長さで持っていくことが出来ます。このフローティングロープは水に浮き、凍りにくく、強度を高めながらもロープ径を細く、軽量化を実現した沢登りに最適なロープです。簡単そうに見える滝でも、実際に登ってみたら意外と悪いことがよくあります。そんな時に補助ロープがあれば簡単に取り出せるので、素早く後続者の確保ができます。今回も腰にぶら下げて持っていき、活躍してくれました。6.5mmは1mあたり¥275税込。7.5mmは1mあたり¥429税込。

沢登りで売れ筋のハンマーがミゾーのチコとロカです。チコは軽量でハーケン、ボルトを打つための最低限の重量で設計されています。なんといっても軽いのが魅力です。ハーケンも十分打てます。チコよりも少し重いですがロカは打撃力が高いです。ハーケンを頻繁に打つような場合はロカが良いですね。沢登では泥壁登りでも威力を発揮します。両方とも価格は¥12,650税込です。

本店 西出