親不知~北アルプス~中央アルプス 7日間で縦走 その②
後半戦、槍ヶ岳~駒ケ根駅の記録です。
前半はこちら。
槍ヶ岳山荘〜沢渡
沢渡〜木曽駒ヶ岳福島Bコース
木曽駒ヶ岳福島Bコース〜駒ヶ根駅
使用したギアたち
ストックシェルターとセットで使用した、ヘリテイジのULトレイルポールのご紹介です。
今回の山行でもロードとキレットなどの危険個所以外のほとんどで使用しました。
このストックはトレイルランニング用ポールとして販売されており、下りで体重をしっかりかけるような使い方には適していません。
長さは110cmを使用しました。なんといっても軽さと、予備ポールやリペアパイプを準備しておけば、折れてしまっても現場で修理できることが魅力です。
ストックシェルターの設営にはストックが必要ですから、ストックが折れてしまった時用にテントポール用のリペアパイプを2個持っていきました(折れることはありませんでした)。
たまたま持っていたテントポールの余りが、ストックと同じ径だったので長さを調整して下から2段目に入れたのですが、少し剛性感がアップして意外と良かったです。
かれこれ、このストックを2年くらい冬山を含む様々な山行で使用しており、3、4回はポールを折ったり曲げたりして交換しています。
でもそれはストックの強度が低いのではなく、使用者に問題があったのだと思います。今回の山行で特にそのことを感じました。
今回ポールを折ることことがなかったのも、自分がやっとこのストックを使いこなせるようになったからだと感じました。
ULストックやストックシェルターなどのちょっと特徴のある道具は、使いこなせるように自分を成長させていく必要があり、いざ使いこなせるようになると、その道具の真価がその時はじめて実感できるのだと思います。必要以上に道具に頼らずにいられるように、自分を成長させる。ともいえるかもしれません。
そこに至るまでの過程もまた楽しめると最高ですね。
※テントポールを使用することは、れっきとした改造であり強度や使用年数など保障は一切ありません。メーカーはもちろん私も一切の責任を負いかねます。もし試される場合は自己責任でお願いします。
軽量ストックを何度も折ってしまったり曲げたりしてしまっている人向けに、今回私が試してみて良かった対策を載せておきますので、よろしければお試しください。
今まで使用していてポールが折れたり、曲がったりする原因の8割は、不意にバランスを崩してストックに過度に加重がかかってしまった場合でした。
そこで今回は、ストラップに手首を通すことをほとんどしませんでした。
ストラップに手首を通すと「しっかり握れてしまう」のでストックが折れるくらい加重してしまうと考えたからです。ストラップを使用せずグリップを握っているだけでは、過度に加重がかかる前にストックがすっぽ抜ける可能性が高いので折れる可能性は減ります。
この考えをさらに発展させて、かなりの確率で不意に加重がかかってしまうかも(ぬかるんだ泥道の急な下りを疲れた状態で暗い中通過する時など)という時は、グリップのさらに下のポール部分を持って使用してました。 これならいくら強く握っても、たいした加重はかけれないので安心です。
そういった場所ではそもそも使用しないという判断も有りだと思います。しかしそういった箇所でこそ、少しでもいいから支えがあった方が素早く通過できるのものです。
次回は番外編として「私もこんなことがやってみたいと!」という方たち向けに、今回使用した他の装備の紹介と、行動時間や睡眠時間などを紹介したいと思います。あらためて行動時間などを見てみると、自分でも驚くような意外な結果が判明しました。お楽しみに!
本店 西出
おまけ編