
ヘリテイジ クロスオーバードームKAYA | 雨天使用レポート
先日、南アルプスの深南部大無間山に一泊で行ってきた際、4月に発売開始されたヘリテイジ社の「クロスオーバードームKAYA」を使用しました。
少し冷える雨天での使用でしたが、大変快適に一夜を明かすことが出来ました。
山行記録はブログにしていますので、よろしければご覧ください。
基本情報
今回使用した「クロスオーバードームKAYA」はクロスオーバードームの軽さを最大限引き継ぎつつ、ダブルウォールシェルターとして新登場しました。
重量はメッシュインナー 570g・レインフライ 190gの合計760gとなっており、スリーブ式かつダブルウォールの形状を採用した製品の中では最軽量クラスです。
タープなどと併用する事により、メッシュインナー単体でも使用することができます。
サイズは200cm×95cm×高さ内寸95cmとなっており、同社のクロスオーバードームが210cm×100cm×高さ内寸105cmなので一回り小さくなります。
少し小ぶりとは言え、一人の使用には十分な広さがあり、何よりダブルウォールの快適性と妥協のない軽量性には感動を覚えます。
内部の長辺は、身長173cmのスタッフが入ってギリギリ頭と足が触れない程度で、短辺側は十分な余裕があります。
マットの上に座ると少し窮屈ではありますが、メッシュで開放感があるので圧迫感はありません。
設営方式はヘリテイジ社の他テントと同じく、スリーブ式となっています。
片側の末端が袋状となっており、簡単かつスピーディーに立てることが出来るため、雨天でも濡れを最小限に抑えられます。
フライはひっかける方式です。テープを引くことで張り具合調節することが出来ます。
前室は靴やザックなどを置くのには十分な広さがあり、中に持ち込みたくないものを外に置いておくことができます。
雨天の使用について
長年ご好評いただいているクロスオーバードームをお使いの方で、急な雨に降られて内部が水たまりのようになってしまったことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回の使用では設営時から深夜にかけて、最大時間雨量5.5mm・テント設営後の累計雨量10mm以上(最寄りのアメダスより推定)の雨が降り続いていました。
クロスオーバードームと同様の素材をレインフライに使用するKAYAでも、フライの裏側までは雨が染みこんできます。
しかし、インナーテントの内部までには落ちてこず、レインフライを伝って地面に落ちていきます。
メッシュ表面には水滴が見られたので、多少の水滴であればメッシュでも止まるようです。
寒さについて
最低気温が7度程度だったこともあり、軽量化に力を入れて最低限の寝具で寝たスタッフは寒さで何度か目が冷めたようです。
私は雨だったこともあり、3シーズンシュラフ+シュラフカバー+エアマットで寝たので、特に寒さを感じることはあリませんでした。
風通しがかなり良いため、暖かい時期特に酷暑の沢登り等では大活躍するのではないでしょうか。
2025年6月現在在庫状況
2025年6月現在オンラインショップ販売分は完売となっておりますが、各店舗の店頭在庫はまだ残っている場合がございますので最寄りの店舗にお問い合わせください。
クロスオーバードームKAYA
価格:71,500円
サイズ:200cm×95cm×高さ内寸95cm
重量:760g(レインフライ込) 付属するペグ8本・ガイライン4本・収納袋(合計130g)は含まず
生地:パネル 20dnナイロンメッシュ/レインフライ・インナーグランド 高強度10Dナイロンリップストップ・透湿防水ポリウレタンコーティング
耐水圧: 1,230mm(JIS L 1092 A法)・透湿性:367g/sqm/h(JIS L 1099 A-1法)
カラー:クレセントゴールド
ポール:ユナンアルミ合金7.5mm
収納サイズ:底直径11cm×24cm(ポール収納時長さ38cm)
付属品:フライシート、張り綱、Vペグ8本付き
横浜店 藤井