
仙丈ヶ岳地蔵尾根冬期テント泊
先日友人と仙丈ヶ岳地蔵尾根に行ってきました。
最低気温が-20℃を下回りかつ夜には雪が降ると言う予報でしたが、幸いにも気温が低いだけにとどまり雪はほぼ降らずに楽しい山行となりました。
地蔵尾根は往復約25km、夏期の標準コースタイム15時間の長いコースになります。
北沢峠からの入山がメジャーになった現在では夏場の登山者は少ないと考えられますが、バスの運行していない冬期にはいまだ仙丈ヶ岳登頂のメインルートです。
荷物を軽くして日帰りをする方もいますが、我々はのんびりテント泊で行ってきました。
一日目
駐車場をスタートし遠景のほとんど望めない樹林帯をひたすら歩いて、テント適地を目指します。
歩き始めてしばらくは雪が少なく地面が凍結している為、チェーンアイゼンがないとかなり怖い思いをします。…なかったので怖い思いをしました。
稜線にのるまでは林道と何度も合流しながら緩やかに標高を上げていきます。
稜線にのってからは時折現れる急登に苦しめられながらも、なんとか進んでいきます。
私としては今回ほどまでに気温の下がるコンディションでのテント泊は初めてであり、「インナー手袋は取らない」や「外で靴を脱がない」のような知ってはいるけれど実際に起こってから驚くようなことをたくさん経験できたため、よい山行でした。
二日目
雪があまり積もらなかったこともあり、快適に山頂まで向かいます。
樹林帯から稜線に上がると風も相まってかなりの寒さを感じます。
寒さから再三電源が付かなくなるカメラを使い、何とか写真を撮りながら進むと朝焼けに染まる中央アルプスが見え、今日来て良かったと心から感じました。
自分経験した中で一番の寒さの山頂で、サッと写真を撮ったらすぐに下山開始です。
テント適地までは身軽なのでスムーズに戻り、その後はテント装備を背負って長い登山道を下山します。
クロスオーバードームで一晩を過ごした方がいたみたいです。

標高を下げるにつれ少しずつ気温は上がりますが、それでも最後まで氷点下を上回ることは無くしびれる山行でした。
使用テント
今回のテントにはヘリテイジのマキシム2を使用しました。

こちらの商品は本体のみの販売で、無雪期にはレインフライを積雪期にはウィンターライナー(内張り)とウィンターエントランス(吹き流し)を使用することによりオールシーズン対応できるテントになっています。
インナーテントなので外側からの空気の流入を感じますが、ウィンターライナーのおかげで寒さを感じることは無く、よく寝ることが出来ました。

カモシカスポーツ横浜店では一部期間を除き、二階にてマキシムを含むヘリテイジ社製テントおよびシェルターを展示しております。
中に入ったり、畳んでみたりなどしてお試し頂けますので、是非ご来店ください。
横浜店 藤井
(一部写真友人撮影)