軽量コンパクト、暖かいシュラフ「Rab Mythic Ultra 360」ラブミシックウルトラ360
とくにダウン製品のクオリティが高いRab(ラブ)より、先鋭的なシュラフが出ています。
攻めた装備で冬山を楽しみたいクライマーや、荷物の軽量化を図りたい登山を楽しむ皆様にご提案したい製品です。
ミシックウルトラ360
ミシックウルトラシリーズは、世界初の熱反射性サーモアイオニックライニングテクノロジー(TILT)を備えたシュラフです。
TILTとは、繊維をチタンでコーティングして生地にすることで、いわゆる「熱反射」が可能になった技術です。
その技術をシュラフの内側に採用し、自分の熱による温度が増幅し、少ないダウン量でもワンランク上の保温力が得られます。
こだわりのディティール
TITLといった最新技術を採用しているだけではなく、シュラフとしての出来栄えも素晴らしいものになっています。
表地と裏地の生地の厚さは7デニールの超軽量ナイロンリップストップ素材を使用。シュラフとしては十分な強度があります。
ファスナーは腰の位置まで開くハーフジップを採用。生地の薄さやジッパーの長さがシュラフのトータルの軽量化につながっていきます。
使用している羽毛は最高品質の900FPに、フッ素フリーの撥水加工処理がされています。ダウンの弱点である濡れから守ってくれる安心感があります。
細かな部分では、立体的でダウンの片寄りを防ぐV字形ダウンボックスの構造や、
シュラフ内の暖かい空気を外に逃さない首周りのドラフトチューブが配置されています。
全体的に見ると、軽量コンパクト性を実現させる工夫や、少ないダウン量で最大限に保温力を生む構造になっていることがわかります。
ダウン量が360gという3シーズンクラスの量しか封入されていないのも関わらず、-8℃まで対応できるスペックが実現できています。
優れた携行性
軽量な素材を使っていることを紹介してきましたが、実際にどのくらい小さくなるかというと
具体的には3シーズンシュラフクラスの大きさに収納が可能です。
付属のスタッフバッグでは収納サイズを小さくするには限界がありますが、コンプレッションサックなどを使えば、さらに小さくすることもできます。
ギアが増える秋から冬の山行では、このコンパクト性は間違いなく武器になります。
厳冬期での使用は、断熱性の高いマットやダウンウェアなどで工夫すれば、雪山テント泊に慣れた方ならチャレンジできるスペックではあります。
※ISO23537表記では「コンフォート=−2℃ / リミット=−8℃ / エクストリーム=−27℃」となっています。
「どう使うか」を想像させられるデザインとスペック
−8℃対応とはいえ、羽毛量360gという内容量はスリーシーズンシュラフで使われる量ではあります。
最新の技術を取り込んで底上げをしていても、やはり限界はあるものです。
「−8℃対応」を快適に使いこなすのであれば、春の残雪期、紅葉時期、初冬のアルプスや、冬の1,500m前後の山などがちょうど良さそうです。
先にもお伝えしたように、冬山テント泊に慣れていてマットやダウンウェアでサポートすれば、実用的な範囲まで対応は可能です。
ただ、やっぱり冬のテント泊は、ぬくぬく暖かい方が快適なのは言うまでもないです。
残雪期や紅葉シーズン、初冬の山で軽量化を考えている方にはおすすめしたいです。
冬のテント泊でシュラフの軽量化を考えている方は、寝具類の道具やダウンウェアなどと相談しながら、というふうになります。
どちらにしても、いままでのシュラフを再考するきっかけとなるような、「ゲームチェンジャー」と言われるだけのスペックを備えていて、
「どういう山行で、どう使うと快適か」
「自分ならどこまで使えそうか」
そんなギア好きな方をワクワクさせてくれる1本です。
Rab Mythic Ultra 360
ダウン量:360g
900FP +撥水加工
重量:606g
対応温度:エクストリーム=−27℃/リミット=−8℃/コンフォート=−2℃
¥93,500(税込)
本店 茂垣